あなたへ

2014年12月30日
あなたへ

あなた。
元気にしていますか?
何か、足りないものはないですか?
あなたがよく読んでいた本や、よく聴いていたCDを届けてあげたいと思いますが、宛先が分からなくて、結局今年も届けることができないままでごめんなさい。

それが例えば、いま、この世界で生きている、私の救いであり、自己満足の場でしかなかったとしても、天国へのポストが、この世界のどこかに存在するなら、届けることができるのに。ごめんね。

あなた。

今、この世界に生きているのは、本当に私なのでしょうか?
本当は、生きているのはあなたで、私はそう、事故にでもあって、ずっと目を閉じ続けているだけなんじゃないかって、ああ、そうなら、どんなにか良かったのにと、思わない日なんてないのです。

長い夢は覚めることがありません。

今も、本当にもう二度とあなたに会うことも、あなたの声を聞くことも、あなたに触れることもないのかと思うと、やっぱり信じることのできない私がいて、あなた、どうして、あのとき、駆けつけて、「どうしたの?何があったの?」と、たとえ、それが、あなたの求めることでなかったとしても、そばにいるからと、大丈夫だからと言えなかったのだろうと、それが悔やまれてならないのです。

そこに、いわゆる、甘い夢のような感情など必要なかったのです。

あなたという人が、ただ、必要な人であったことは間違いのない事実だったのだから。

私は時折、私が生きているらしい今と、過去、そしてまだ見たことのない世界を行き来しては、戸惑っています。




あなた。


あなたがいないらしい世界は、わたしには、わたしが生きている世界なのかすら分からない世界になってしまいました。


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na

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