思う

2014年6月17日
中学生くらいのころは、「付き合う」なんて、なんだかすごいことに思えて。
毎日いっしょに帰ったりするのかな?とか、手をつないだりするのかな?なんて考えると、いよいよすごいことに思えたりした。

手をつないで歩くことも、電話をすることも、名前で呼ぶことも、けんかをしても仲直りすることも、同じ場所で同じ空を見上げて過ごすことも、すこしずつ当たり前になって。

「付き合う」ことも「別れる」ことも、簡単ではないけれど、すくなくとも、「別れ」が今生の別れになるなんて、微塵も思わずに別れを選ぶことは、それは若さ故の選択だったのだろうか。

もう会えないなんて言いながら、どうしてもどうしても会いたくなったら、会うくらいはできるだろうとたかをくくってたのかもしれない。

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付き合っていた人が、亡くなったと知ってから
ずっと、うまく説明できない何かに包まれている。

彼が書いてくれた手紙は、整理することもできないまま、ずっと私のそばにあった。
彼の文字は今も、彼そのもので、この文字を書いた人が、もうこの世界にいないなんて信じられなくて呆然とする。

手のひらを見つめて、この手に、確かに重なっていた手がもうないなんて、どう実感していいのか分からなくて呆然とする。

死は誰にでも訪れるものなのに
死が彼を連れていってしまったことを信じられずに呆然としている。

付き合っていたって、どういうことなんだろう。
ほんの僅かな時間を共有したことで、まるで、自分の中の何かが壊れてしまったような気持ちになるなんて、おかしいことなんだろうな。

誰かに話したら、酔ってるとか言われるんだろうな。

酔ってる、
酔ってるのかな。

そうかもしれないな。

目の前にあるものは、いつも「当たり前」で、大切にすることを忘れてしまう。
私は、そんな私の愚かさに、もう気づいているはずなのに。

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あなた。
あなたは、もういないらしい。
どこに行っても、もう二度と、あなたの声を聞くことはできないらしい。

あなたのことばを聞くことはできないらしい。

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泣いているときは楽だ。
泣いているときは、ただ悲しいだけだから。

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酔ってるんだ。


多分、そう。


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na

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